無権代理の効果
無権代理の場面では登場人物は通常三者です。
本人、相手方、無権代理人です。
本人と相手方の利益をどのように調整するのか考えてみましょう。
まず、無権代理行為に対して本人ができることは、
1、追認する(113条)
2、追認拒絶する
3、無視する
相手方ができることは、
1、催告する(114条)ー善意・悪意問われない
2、取消す(115条)ー善意であれば過失の有無は問われない
3、無権代理人の責任を追及する(117条)ー善意無過失
4、表見代理の主張をする(109条、110条、112条)ー善意無過失
無権代理行為についてはさまざまな角度からの出題が予想されます。
常に図を書いて、本人と相手方の利益をどのように調整するべきかという視点で問題演習をたくさんこなして下さい。