即時取得
Aがその所有する建物をCに賃貸していたところ、Cがその建物を自己と所有する建物としてBに売却した場合、Bは即時取得により建物の所有権を取得できる。
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解答 ×
(出典)05年問26(ア)
192条に関する基本的な条文知識を問う問題ですが、本試験会場では緊張のあまりミスをしてしまう可能性のある問題です。
即時取得の対象はあくまで「動産」です。
登記制度のある不動産と比較して、動産は公示が不十分なため、取引の安全を確保する必要があります。
動産取引の安全を図るための保護規定が即時取得です。
設問は、不動産に関する問題であるため、即時取得により所有権を取得することはできません。
したがって、設問は誤りです。
気が付けば何ら問題ないのですが、即時取得の他の要件に気がとられてしまうと、正しい判断ができなくなる可能性がありますので注意が必要です。