今回はここ数年の行政書士試験の傾向を分析してみようと思います。
まずはここ20年の試験結果を見てみましょう。
年度 受験申込者数 合格者数 合格率(%)
平成元年 21,167 2,672 12.6
平成 2年 22,406 2,480 11.1
平成 3年 26,228 3,092 11.8
平成 4年 30,446 2,861 9.4
平成 5年 35,581 3,434 9.7
平成 6年 39,781 1,806 4.5
平成 7年 39,438 3,681 9.3
平成 8年 36,655 2,240 6.1
平成 9年 33,957 2,902 8.5
平成10年 33,408 1,956 5.9
平成11年 34,742 1,489 4.3
平成12年 44,446 3,558 8.0
平成13年 61,065 6,691 11.0
平成14年 67,040 12,894 19.2
平成15年 81,242 2,345 2.8
平成16年 78,683 4,196 5.3
平成17年 74,762 1,961 2.6
平成18年 88,163 3,385 4.79
平成19年 81,710 5,631 8.64
この結果を見てみると、ここ5-6年の受験者の増加とそれに反比例する合格率の低下が目立ちます。
この受験者の急激な増加の理由は、社会情勢の変化、行政書士に対する期待感の高まり、多くの行政書士成功者の書籍出版、マンガやドラマでの活躍などさまざまあると思います。
合格率の低下については、その人気の高まりにより軽い気持ちで受験する受験者が増えたからというのも1つの理由ですが試験の内容が難化しているのも1つの理由です。
少し前は、過去問さえやっておけば合格できるなんて声もよく聞かれましたが今それが可能なのは法学経験者ぐらいではないでしょうか?
もともと年度によって難易度にバラつきのある試験ですがここ数年は一筋縄では太刀打ちできない試験内容になってきています。
以前は、法令は択一式でも記述式でも基本的な問題が7-8割、一般教養(一般知識)で基準点を満たさず不合格という傾向が見られましたがこの所、一般知識の合格ラインは下がり法令で基本的な知識だけでは解けない問題が増えています。
したがって、基本書だけとか過去問だけなどの偏った勉強方法は危険です。
特に未経験者の方や独学で勉強している方はまずしっかり基礎を叩き込むのはもちろん応用も幅広く確実に学習していくことが重要になってくるでしょう。
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