医療事務ーレセプト業務
医療事務のメイン業務は、なんといっても、レセプト業務です。
これを正確に、かつ迅速にこなすことができなければ、話になりません。
レセプト業務とは、診療報酬の明細書を作成し、診療報酬を医療保険者に請求する業務です。
少し聞きなれない言葉が出てきましたので、若干補足説明します。
日本の医療保険制度は諸外国と比較して特徴があります。
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まず、子どもからお年寄りまで全ての国民が何らかの医療保険制度に加入する仕組みを採用しています。(国民皆保険制度)
ちなみに、年金についてもすべての国民が何らかの年金制度に加入するという国民皆年金制度を採用しています。
国民皆保険・国民皆年金が日本の社会保険制度の土台を作っています。
話を元に戻します。
国民皆保険制度の他にもう一つ日本の医療保険制度の特徴があります。
それは、現物給付主義という考え方です。
これは、個人負担分の支払のみで、病院で先に診察を受けることができる仕組みです。
残りの医療費については、個人が加入する医療保険者が病院に支払います。
後日、病院などの医療機関は、保険者に対して明細を発行し診療費を請求します。
したがって、各病院はこの残りの医療費を保険者に請求する必要が生じます。
この請求時に作成する明細がレセプト(診療報酬明細書)です。
保険者にレセプトを発行する前に、請求内容に誤りがないかを審査機関にチェックしてもらい、とくに問題がなければ、保険者に提出されます。
レセプトは、毎月1回、診療行為を実施した翌月の10日に行います。
そして、医療機関への診療報酬の入金は、その翌月の21日となります。
(具体例)1月の診療報酬を受け取る場合
2月の10日までにレセプトを審査支払機関に提出します。
3月の21日に審査支払機関から入金されます。