貸倒れ処理(貸倒損失)
次の一連の取引の仕訳をして下さい。3/1時点における貸倒引当金の設定はありません。
3/1
得意先のA商店が倒産し、同店に対する売掛金\80,000が貸倒れとなった。
3/31
決算日を迎え、期末売掛金残高\500,000に対して、3%の貸倒れを見積もった。
4/5
得意先のB商店が倒産し、同店に対する売掛金\10,500が貸倒れとなった。
日付 | 借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金額 |
3/1 | 貸倒損失 | 80,000円 | 売掛金 | 80,000円 |
3/31 | 貸倒引当金繰入 | 15,000円 | 貸倒引当金 | 15,000円 |
4/5 | 貸倒引当金 | 10,500円 | 売掛金 | 10,500円 |
設問の解説
本問は、3/1時点における貸倒引当金の設定がないという事例です。
貸倒引当金の設定がない場合には貸倒損失、貸倒引当金の設定がある場合には貸倒引当金で処理することになります。
3/1
貸倒引当金の設定がない状態で貸倒れが発生しましたので、(借方)貸倒損失となります。
3/31
貸倒れ引当金を設定しましたので、(借方)貸倒引当金繰入(貸方)貸倒引当金となります。
4/5
貸倒引当金の設定がありますので、(借方)貸倒引当金で処理します。
※3/1と4/5の仕訳の違いは、貸倒引当金の設定があるか否かです。
貸倒れ勘定のポイント
貸倒引当金の設定がない場合には貸倒損失、貸倒引当金の設定がある場合には貸倒引当金で処理することになります。