はじめに
3級と2級試験を区別せず、説明します。
最終的には3級に合格し2級を目指していただきたいためです。
各法律ごとの勉強法の概要を説明します。
ここでは、ビジネス実務法務検定のための勉強法というよりは、一般的な法律科目の勉強法について説明します。
参考にして下さい。
民法入門
法律関係の試験全てに共通することは、「民法」の克服なくして、合格はあり得ないということです。
民法はとにかく範囲が広いです。
基本書やテキストを見ただけで驚きます。
そして、勉強しても中々結果が反映されないので、テンションが下がります。
結果が出ない勉強ほどつらいものはありません。
しかも、結果が出ない期間が予想より長い。
本当にこのまま勉強して理解できるのか?問題が解けるようになるのか?何度も不安になります。
続きを読む "民法入門" »会社法入門
会社法も民法同様範囲がとても広いです。
民法の考え方を理解し、比較しながら学習していくと効率がいい科目です。
会社法は一度、得意になると試験的には得点しやすくなります。
学生の場合は、イメージがもてないため理解しにくいかもしれません。
こればかりはすぐに解決できる問題ではないので、法律の本というよりもビジネス書を読むなどして少しでもイメージをつかむ努力が必要です。
イメージがつかめると楽しい科目になります。
民事訴訟法入門
民事訴訟法も実務の色彩が強い科目ですので、人によってはイメージがつかみにくい科目です。
いろいろな用語が出てくるので、混乱します。
定義をきちんと理解し、整理しておく必要があります。
全体の中でどの部分の手続きを学習しているのかを常に意識していないと、その時は理解したつもりでも、少し時間が経つと全くわからないということがよくありますので注意が必要です。
最後に、民事訴訟法を理解するためには、やはり民法の理解が必須です。
それから、民事保全法や民事執行法と併せて、理解するほうが効率がいいです。
最初は、大変ですが、民事訴訟法を勉強する場合には、民法、民事保全法、民事執行法のテキストを手元に置いて、並行的に学習すると、結果的には時間の節約になります。
民事保全法・民事執行法入門
正直、民事保全法や民事執行法まで手が回らないという受験生も少なくないと思います。
重要な部分に絞り込むことが重要です。
メリハリが大切です。
全てを完璧に理解する必要はありません。
また、民法や会社法などと同じレベルまで理解する必要もありません。
過去問を参考に重点部分を確実に押さえ、基本的な問題が出題された場合に、得点できればもんだいありません。
細かい部分から出題され、得点できなかったとしても、そのような問題は他の受験生も間違えるので気にする必要は全くありません。
む しろ、細かい部分にまで時間を使いすぎて、肝心の民法、会社法の勉強が疎かになったのでは、本末転倒です。
試験的には、ある程度の割りきりが必要な科目でもあります。
労働法入門
労働基準法、男女雇用機会均等法、労働者派遣法、労働組合法を中心に学習します。
いずれの法律も重要です。
労働法は最初は取組みにくいですが、慣れてくるとおもしろいです。
単に試験対策としてだけでなく、興味をもって継続的に学習していただきたい分野です。
(参考)
労働法関係がおもしろいと感じた方は、将来的に社会保険労務士試験の受験を検討してみてもいいかもしれません。
ビジネス実務法務検定試験での勉強は、社会保険労務士の試験的にも役立ちます。