現金過不足勘定
次の取引の仕訳をしてみて下さい。
7/29
現金の実際有高が帳簿有高よりも¥12,000不足していることが判明した。
7/30
上記過不足のうち、¥5,000は水道代であることが判明した。
7/31
決算日が到来したが、¥7,000については原因不明となった。
日付 | 借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金額 |
7/29 | 現金過不足 | 12,000円 | 現金 | 12,000円 |
7/30 | 水道光熱費 | 5,000円 | 現金過不足 | 5,000円 |
7/31 | 雑損 | 7,000円 | 現金過不足 | 7,000円 |
現金過不足のポイント
現金過不足については、学習の初期段階では難しく感じられるかもしれません。
そのような場合は、あまり気にせず先に進んでください。
簿記の全体像がわかるようになると理解しやすくなります。
現金過不足は、帳簿上の現金と実際手元にある現金が一致していない状態です。
まず、帳簿と実際の有高を一致させる必要があります。
この時に使う勘定が「現金過不足」です。
そして、決算までに原因が判明した場合には、現金過不足を振替ます。
決算時点においても判明しない場合には、雑損(又は雑益)に振替えます。
設問は、現金の実際有高が帳簿有高よりも不足している事例ですが、逆の場合の事例も当然有り得ます。
7/29 現金過不足を計上
7/30 原因判明分を振替え
7/31 原因不明分を雑損処理(決算仕訳)